就職氷河期到来!?コロナ世代の就職活動を体験者が語る【21卒】
はじめましてPREECY(@umi_16g)です。
今回は私が経験した就職活動とあのウイルスについて
日本では2月3月あたりから急速に全国に広まり
世界経済をそれ以前とそれ以降とで分断されてしまった
国内の感染者(PCR検査陽性者数)は16,683人、死亡者は867人。(2020年5月30日時点)
https://extranet.who.int/kobe_centre/ja/news/COVID19_specialpage
世界の感染者は5,817,385人、死亡者数は362,705人(2020年5月30日時点)
その影響は人々の健康だけでなく、生活をも脅かした
世界中の経済活動は止まり、国内では
コロナによって経済が停滞している時期に人生の岐路に立たされている人たちがいた。
「就活生」である。
現在の経団連の就活ルールでは
3年次3月に就職活動解禁、4年次6月に採用選考解禁
つまり、
3月から企業側は自分たちを学生にアピールしてもいいよ
6月になってから面接とか始めてね 、というもの
しかしこのルールはあくまで紳士協定
本当にコレを守って選考を始めている企業はほとんどなく、
現実は3月から採用選考本格解禁
人生を賭けた熾烈な就職戦争が始まるのである。
世の就活生たちは3月中にできる限りの企業の説明会に参加し、
自分の将来を捧げる企業を選び、選考に応募し、
4, 5月に採用面接にて凌ぎを削る。
3月、4月、5月・・・・・
そう、コロナ真っ盛りの時期である
コロナ真っ只中に解禁を迎えた21卒の就職活動
自粛する企業
それまでの常識が通用しない就活テクニック
具体的には例年と何が違ったのか一つずつ見ていこう。
コロナ世代の会社説明会
会社説明会の風景はまさに日本の就職活動の奇妙さを体現している
会社説明会には「個別説明会」と「合同説明会」の2種類がある。
前者はある企業が単独で開催する説明会
その企業を志望する就活生たちがより深く企業を知るために応募するものである
後者は複数の企業が合同で開催する説明会
規模にもよるが一つの会場に様々な業界から数十もの企業が集まるため、志望する業界等が定まりきっていない学生が新たな視野を広げるチャンスである。
ある企業の説明会に複数回参加することで顔を覚えてもらうこともできるなど、
説明会は学生にとってアピールの場であるという側面も
(実際に説明会の態度などから選考をしている企業もあるとか)
コロナ世代では「密」を避けるためにそもそも会社説明会自体が開催されなかった。
大手就活情報サイト「リクナビ」は6月末まで自社主催の合同説明会を全て中止することを発表し、大きな話題となった。
就活解禁の3月から企業探しを始めようとしていた学生にとっては企業側をコンタクトをとる手段がなくなった。
企業側も試行錯誤し、自社HPやyoutubeなどでWEBでの会社説明会が行われることになった。
が、学生側の顔が見えないことから会社説明会での学生たちのアピールの場は失われてしまった。
コロナ世代の面接
面接がうまい学生は就活がうまくいき、面接が下手な学生は就活で勝ち抜くのは難しいだろう。
面接では
・志望理由
・学生時代に頑張ったこと
・自己PR
が聞かれることが多く、様々な質問から入社後に活躍できる人材であるかが見極められる。
面接では自分がいかに優秀であるかということ、だけでなく熱意、志望度をどれだけアピールできるかが大きなカギである。
しかし、コロナ世代の面接はWEB形式
ZOOMやSkypeといったツールでオンラインで面接をすることとなった。
地方の学生は面接の度に遠出しなくてよくなったため、経済面やスケジュール管理において助けられた部分もあった。
しかし、慣れないアプリの使い方に戸惑ったり、音声が聞き取りにくい等のトラブルが発生することも
面接では面接官の目を見て話すことが必須であるが、このオンライン形式では画面に映る面接官ではなく、カメラを見る必要があった。
画面に映る面接官に目線を合わせて話すと、下を向いて俯いている暗い印象を受けてしまうのだ。
そのためオンラインの面接ではカメラを見ながら話すことが必須テクニックであった。
そしてなにより、自分の熱い思い、情熱は対面の面接と比べて伝わりづらい
これがオンラインの面接で最も難しく、もどかしいところだった。
コロナ世代で勝ち抜くには
コロナ世代で就職活動を体験した私だが、個人的にそれなりにうまく成功を収めることができた。
部活サークル無所属、GPA 1.49、底辺地方国公立大の私だが、
7社エントリ―して落ちた企業は1社
応募したのは全て超大企業と言われる企業だった。
そんな私がこのコロナ世代の就職活動で勝ち抜くために重要だと思ったことを語っていく。
1. 企業側に顔を覚えてもらうこと
コロナの影響で学生と企業がコンタクトをとる機会がほとんどなくなってしまった。
これにより、企業側はそれまでにコンタクトをとっていた学生を優遇した選考をしていたと思われる。
つまり、夏のインターンやコロナ以前に開催された説明会に参加した学生は有利に選考を進めることができたのではないだろうか。
2. ESで光る文章力
説明会や冬のインターンがなくなったために企業側としては3月の就活解禁以前に優秀な学生を見定める機会が減ってしまった。
そのため大量に応募してくる学生の中から優秀な学生を選りすぐることが例年よりも難しくなった。そのため、例年よりもESによる選考における学歴の比重が大きくなったと私は予想している。
高学歴でない学生がESを通過させるには、周りに埋もれない、人事担当の目を引く文章力が求められたのではないだろうか。
3. 推薦応募
企業と学生の接点が減ったこと、面接がオンラインとなったことから、企業側からすると優秀な学生の見極めが難しくなったことは容易に予想される。
そのため大学や教授が企業に優秀な学生を紹介する「推薦応募」
この”推薦”の効力が例年より強くなったのではないだろうか。
コロナの影響で大きく変わった就職活動
就活を早い段階から始めた学生にとってはむしろ追い風となった。
来年以降もコロナによる自粛か続いたり、経済不況による採用人数の変動などがあるかもしれない。
就職氷河期到来が囁かれる今後の第ニのコロナ世代でも、勝ち抜くことができるのはやはり真面目に就活に取り組んだ学生になるだろう。